「ザ・メニュー」注文の多いレストランなのでゾッとしました。宮沢賢治の現代版かしら。

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!
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「ザ・メニュー」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

有名シェフのジュリアン・スローヴィクが極上の料理をふるまい、なかなか予約が取れないことで知られる孤島のレストランにやってきたカップルのマーゴとタイラー。目にも舌にも麗しい料理の数々にタイラーは感動しきりだったが、マーゴはふとしたことから違和感を覚え、それをきっかけに次第にレストランは不穏な空気に包まれていく。レストランのメニューのひとつひとつには想定外のサプライズが添えられていたが、その裏に隠された秘密や、ミステリアスなスローヴィクの正体が徐々に明らかになっていく。

というお話です。

 

 

太平洋岸の孤島を訪れたカップル、マーゴとタイラー。お目当ては、なかなか予約の取れない有名シェフ ジュリアン・スローヴィグが振る舞う、極上のメニューの数々。

 

タイラーは、本当は彼女と来るはずが、少し前にフラれてしまい、マーゴにお金を払って、同行を頼んだのでした。なので、予約の名前を違ってしまい、レストラン側に嫌な顔をされてしまいますが、何とか了承を貰い、レストランへ。

 

島へ向かう船の中で、タイラーは 「ちょっと感動しちゃって」と、目にも舌にも麗しい、料理の数々に涙するタイラー。確かに美味しいが、マーゴはソースなどをかけるより、そのままで食べる方が好きだと言い返す。島へ着くと、レストランへ入る前に、色々な施設を案内され、料理がどのような成り立ちで作られるのかという説明を受ける。

 

 

そして、レストランへ案内され、早速、料理が出てくるところで、シェフから注文を付けられる。マーゴは、料理を楽しみに来ているのに、言われた通りに料理を食べるのはおかしいと考え始めるが、彼女の考えなど無視され、コースは進んで行く。

 

何故か、どの料理にも、客を批判するような内容が盛り込まれており、その上、一つ一つのメニューには想定外の“サプライズ”が添えられていた 。狂気に満ちたフルコースは、どんな展開を見せていくのか。客の誰もがおかしいと感じ始め、帰りたいと言い出すのだが…。後は映画を観てくださいね。

 

 

うーん、料理は綺麗だし、とってもブラックサスペンスホラーで、楽しかったです。まるで、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の最新版を観ているようでした。あ、でも、客を食べちゃうわけでは無いですよ。まぁ、味付けくらいはするかもしれないけどね。(笑)

 

有名料理店に誘われて、仕事だから付いて行ったマーゴ。彼女は、高級料理店に行くようなセレブではなく、お金で買われるコールガールです。でも、頭は良く、人を見抜く目は持っている人物でした。それに対して、レストランへ来ている客のほとんどは、セレブと呼ばれる人々であり、お金はあっても、味など解っているんだろうかという感じの、成金と言って良い人々でした。料理評論家も客の中にいて、小さな料理店を酷評しては、自分に優遇してくれるレストランを褒めるという、酷い評価をしているようでした。

 

 

そんな人々の中に、只一人、状況を把握して、おかしい事はおかしいと言うマーゴに、シェフのジュリアンは、何かを感じていきます。なので、マーゴにだけは、コースが進み始めると、ある選択肢を与えて、自分の側に引き入れようと考えたりします。その辺りの駆け引きが、結構、面白いと思いました。たまたま、来ることになってしまったマーゴが、そののレストランのコース料理のメインになっていくんですから。

 

それにしても、このブラックホラーは凄かったです。すんごい残酷な事をするんだけど、とても上品に振る舞って、給仕をするので、レストランとしては完璧なんです。マジでイラッとするほど真面目なスタッフなので、恐い感じもしました。まるでアンドロイドのようなんですもん。シェフに言われれば、何でもやるという感じなんです。

 

 

マーゴを連れて来たタイラーは、実は裏の顔があるんだけど、結構、お間抜けな男で、こんな男だったら、どんなにお金を出されても、一緒に食事には行きたくないなと思うような奴でした。大体、レストランなどに行って、素直に美味しいといって食べるなら良いけど、一口食べては、講釈を垂れるのは嫌ですよね。食べ物は美味しいだけで良くて、別に、自分で作ることは無いんだから、講釈なんて要らないんです。美味しく食べることが、作ってくれた人に対しての感謝の気持ちになるんじゃないかな。

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他にも、落ち目のスターとか、IT関係で儲けた経営者たちとか、金持ちの老夫婦とか、料理評論家とかが来ていて、どの人達も、癖のある、何か脛に傷がありそうな人達ばかりでした。そんなんだから、このレストランに呼ばれちゃったんですよ。マーゴは、たまたま、運が悪かったんですね。ま、彼女の機転のおかげで、良い方向に行きそうになったりもするから、マーゴは救世主だったのかもしれません。

 

 

この映画、ホント、単純に、恐怖のレストランに招待されちゃって、客たちがドキドキするってお話なだけなんです。それ以上を細かく書いてしまうと、ネタバレになっちゃうから書けないのよ。私が思ったのは、ジュリアンという有名シェフが、自分は有名になってしまったけど、自分の客のレベルはどんどん下がっているという事に気が付いて、ここまでしてきた努力は何だったんだろうという気持ちになっちゃったんじゃないかな。料理を始めた最初の頃の、ハンバーガーを焼いていた自分が、実は、一番楽しくて、幸せだったと気が付いたんじゃないかと思うんです。

 

有名になっちゃうと、そんなもんかもしれませんね。だって、結局は、素材の味をそのまま食べるのが一番美味しいでしょ。ゴテゴテ飾り付けたり、混ぜたり、練ったりするよりも、素材をそのまま、塩をかけるくらいが一番美味しいんですよ。それが解らずに、高級レストランに行けば、美味しいモノが出てくると思っていて、味など何も解らない人達がいるから困っちゃうんですよね。そんな人たちに制裁を与えるのが、この映画と言って良いんじゃないかな。

 

 

うーん、でも、こういう映画を作るなら、「注文の多い料理店」を真面目に作って欲しいなぁ。宮沢賢治の短編小説だけど、子供心に、凄いショックを受けて、年を取っても、忘れませんもん。小説には、料理店のシェフは誰なのか、そしてシェフの料理を待つのは誰なのかは、一切、書いていないんです。そこが、ゾッとする要素なんだけど、そこを突き詰めていったら、面白い映画が出来るんじゃないかなぁ。ま、謎は謎の方が面白いとは思いますけどね。

 

この映画、映像は本当に美しいです。料理などのデザインを、凄く考えたんじゃないかな。色の使い方とかも、素晴らしいんです。美味しそうで、食べたくなりましたもん。でも、私も船で出てきた牡蠣は、生でそのままレモンや塩だけの方が美味しいと思ったけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。何となく、謎は解明しますし、ちょっとブラックコメディ的な要素を盛り込みながら、サスペンスホラーと呼んで良いのかなと思います。人間の怖さを良く描いていると思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ザ・メニュー」

 

 

 

Source: ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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