山田涼介、本気のバカバカしさ満載の世界にブレずに立つ!

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突如、出現して世界を蹂躙する大怪獣。もしも運よくこの大怪獣を撃退できたとして、残されたその巨大な死体はどう処理すればいいのか――? 映画『大怪獣のあとしまつ』は、大怪獣が登場する空想特撮エンターテイメントであると同時に、ミッションに従事する人々を描いたお仕事映画であり、さらには未曾有の厄災のその後…“アフターコロナ”の世界を暗示する社会派映画でもある。主人公の特務隊員・帯刀アラタを演じるのは山田涼介。「時効警察」シリーズをはじめ、独特の笑いが魅力の三木聡監督作品に初参戦となった山田は、ゆるい笑いの中にもいくつものテーマ性をはらんだ本作にどのように挑んだのか?――松竹と東映が共同幹事・共同配給という形で初めてタッグを組んで、豪華キャストを擁して制作された本作ですが、主演としてプレッシャーはありましたか?プレッシャーというほどのものはそこまで感じなかったですね。僕のやることは、とにかくアラタを演じ切ること。(共演者が)誰だろうが、配給がどこであろうとやることは変わりません。単純に映画への興味、自分の役をどう演じようかというワクワクの気持ちのほうが大きかったです。――どういった部分にワクワクを感じましたか?バカバカしくて面白いじゃないですか(笑)。大人が本気出してバカをやり始めたぞって感じがよくないですか? (大怪獣を倒した後の死体処理という)この題材って、気になっていた人は気になってただろうし「たしかに! 言われてみればそうだよな」って。――三木監督のコミカルな世界の住人になってみていかがでしたか?僕はコミカルではないんですよね。アラタは唯一、芯が通っていて真面目に任務を全うしようとする青年なので、コミカルな芝居を求められたわけでもなく…。――コミカルな部分を担当するのは、あくまでも(アラタと直接はやりとりのない)政府の面々であって…。というか、おそらくですが、この映画で“コミカルな芝居”を求められた人っていないんじゃないかと思います。みんな、言ってることはふざけてるけど、実は彼らはすごく真面目にそれを言ってるんです。そこが三木監督の作品の面白いところで、傍から見たら、すごくバカバカしいことをやってて、「いつまでそんなくだらないことを国を挙げてやってんの?」と思うけど、出ている人間はメチャクチャまともに真剣に考えてる。そうしてやった結果が「バカだね」と言われるわけで、そこが面白いんですよね。――自分たちで「面白いことをやってやろう!」という意識は…。一切ないんですよね。国のトップが集まって、真剣に(死体処理について)考えてるけど「うんこ」だの「ゲロ」だのって出てきて(観ながら)「ちょっと、言葉選ぼうよ…」となる。狙いに行くというより、刺さる人には刺さるという感じでクスクス来る。そこが魅力であり、三木監督の出す色なんだなと思いました。――アラタの真面目な奮闘ぶりを見て、笑ってしまう観客も確実にいると思います。リアクションでコミカルな反応を見せる部分もありました。完成した映画で自身の表情などを見て、新たな発見はありましたか?僕の場合、ドラマ「もみ消して冬」でガッツリとコミカルな芝居はやっているので、そこに関して自分の中に振り幅はあるなと思っていましたが、ただアラタが(笑いに走って)ブレてしまうと、この映画が成り立たなくなるという考えもありました。(意外なリアクションで笑わせる)あのシーンも、狙ったわけじゃなく、ト書きに「!!!」と3つも「!」があったので、エライびっくりしてるんだと唸ってやってみて、結果的にああなった感じなんです。(完成した映画を観て)思ったのは、周りが変な人がいっぱいいる中で、真面目なことをやって、真っ直ぐに(ミッションに)向かっていくので、アラタがメッチャカッコよく見えるんですよね。そこはラッキー! って思いましたね(笑)。大人なクールな役もできるようになってきた『大怪獣のあとしまつ』 (C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会――この作品を経ての手応えなどは?手応え…。僕がこれまで演じてきた役は、実年齢より低いことが多かったんですけど、大人なクールな役もできるようになってきたな…というのは、見てて思いましたね。――幼い頃、山田さんも特撮ヒーロー作品などは見ていましたか?戦隊ものは見てましたね。僕が見てたのは「電磁戦隊メガレンジャー」で、メッチャハマってました。幼いながらに「ピンク(メガピンク)とイエロー(メガイエロー)がメチャクチャかわいいな」って思って見てました。――リーダーのメガレッドに憧れるでもなく…?そういう目線じゃなく「ピンクとイエロー、かわいい」って(笑)。不純な動機ですね。小さい子にとって、“おねえさん”が魅力的だったんでしょうね(笑)。普通は「カッコいい!」「ああなりたい!」って憧れるものなんでしょうけど…、そういう意味で僕、すごいですね。山田は小さい頃から他人とは違う能力を持ってたんですねぇ(笑)。――今回、特撮要素もあって、アラタが属する特務隊の制服やバイクもカッコいいですね。演じながら男心をくすぐられる部分もあったのでは?やはりバイクですね。バイクへの憧れはすごくあって、免許を取りたいなってずっと思ってるんですけど、親に止められていまして…。(ストップをかけるのは)事務所じゃねーんだ…? 親なんだ? っていう(苦笑)。うちの親は、わりとなんでも寛大なんですけど、そこ(バイク)だけはダメなんですよ。でも、役であんなにカッコいいバイクにまたがらせてもらって、写メを撮りました。男の子はやっぱり、ああいうのに興奮しますね。――人々の生活を左右するような未曾有の事態の“あとしまつ”に右往左往する人々を描いているという点で、“アフターコロナ”の社会を示唆する作品とも言えます。企画自体はコロナ禍以前に立ち上げられたものなので、偶然ではありますが、こうしたテーマ性についてはどんなことを感じていますか?コロナ禍になって、パンデミックというものは起こりうるんだなと肌で実感して、やっぱり怖いし「絶対にかかりたくない」って誰もが思ったと思います。偶然ではあるんですが、この映画でもパンデミック的な描写があって、たまたまそこがリンクするってすごいなと思うし、他人事じゃない感じで没入して観ていただけると思います。――昨年、世界中の人々が感じた未知のものへの恐怖というのは、この映画の中で人々が感じる恐怖と同じ類のものだと言えそうですね。映画の中の情景として、街に人がいない描写があるけど、渋谷の街に人がいないというのが現実になりましたからね。撮影のときは、そんなことになるなんて監督も僕らも知らなかったけど…リアルな世界で起きていることが映画に投影されていて、この映画コミカルで面白いシーンもありますけど、「うわっ! 怖っ!」というシーンもありますので。――「怪獣映画」と聞くと、つい足が遠のいてしまう女性の観客もいるかと思いますが、そういった人々に見どころをお願いします。層とかじゃなく、年齢問わずに楽しめると思いますが…ピンポイントで言うなら、特務隊のジャケットを脱いで、黒のロングTシャツになった、シャワーの後の俺は色っぽいです(笑)。『大怪獣のあとしまつ』2月4日(金)公開取材・文:黒豆直樹

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大怪獣のあとしまつ|映画情報のぴあ映画生活
Source: ぴあ映画生活ニュース

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